太陽光発電と蓄電池によるバーチャルパワープラントを考える

太陽光発電と蓄電池を組み合わせた次世代のエネルギー供給を本気で考えます

住宅用太陽光発電と組み合わせる蓄電池の種類

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住宅用太陽光発電と組み合わせる蓄電池の種類

蓄電池は太陽光発電と相性がよく、組み合わせて利用することによって電力の自給自足も可能になります。そんな蓄電池ですが、いくつかの種類やタイプがあり、種類やタイプによって機能や価格が大きく異なります。

例えば蓄電池は設置方法が異なる種類があります。ポータブル型といわれる蓄電池は移動が可能な蓄電池です。設置にあたって設置・配線工事が不要で購入してすぐに利用することができます。充電や停電時の電力供給についても、一般的な家庭用コンセントから充電することが可能で、停電時にも、蓄電池本体のコンセントから電源供給ができます。容量は2~5kWhが主流となっていますが、もっと容量が小さい、持ち運びに便利なコンパクトなものもあります。最近では折り畳み式の太陽光発電パネルとセットになったものも販売されており、太陽光発電システムの設置が難しいマンションなどの集合住宅でもベランダを利用して発電と蓄電ができるようになっています。

一方、住宅用の据え置き型、定置型といわれる蓄電池は設置するために工事が必要な蓄電池で、太陽光発電システムと組み合わせて利用することができます。屋外タイプと屋内タイプがありますが、蓄電池の稼働音の問題から屋外タイプが主流になっています。

この据え置き型、定置型蓄電池では、さらに停電時の電力供給方法が異なる、特定負荷型と全負荷型といったタイプがあります。特定負荷型蓄電池は停電時にキッチンとリビングといったように特定の部屋でのみ電力供給が行われます。一方、全負荷型は住宅全体に電力供給が行われる蓄電池です。より多くの電力供給を行うことから全負荷型蓄電池は、特定負荷型蓄電池より容量が大きく、その分、本体サイズが大きく、価格も高くなっています。

据え置き型、定置型蓄電池は機能によっても種類があります。単機能蓄電池は太陽光発電によって作り出された電力や電力会社から購入した電力を蓄電、そして住宅内に供給する蓄電池です。対してハイブリット蓄電池は太陽光発電のパワーコンディショナと蓄電池が一体となったタイプで、単機能蓄電池に比べてコンパクトの上、電力の変換ロスが少ないことからよく電力を効率良く利用できるようになっていますが、その分価格は高くなっています。