太陽光発電と蓄電池によるバーチャルパワープラントを考える

太陽光発電と蓄電池を組み合わせた次世代のエネルギー供給を本気で考えます

最近の太陽光発電事情を語る

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最近の太陽光発電事情を語る

太陽光発電をはじめとする再生可能エネルギーは固定価格買取制度(FIT)によって作り出した電力を電力会社が買い取ることが決められています。しかし太陽光発電の普及に伴い、売電価格は年々下がってきており、住宅用太陽光発電の場合、売電価格は2020年が21円/kWhだったのが2021年には19円/kWhとなっています。余剰電量を売電して収入を得るといったメリットが小さくなっていることから、住宅に新規に太陽光発電を導入する場合にも、自家消費型太陽光発電を検討する人が多くなっているようです。

自家消費型太陽光発電とは文字通り、太陽光発電システムで作り出した電力を自分で使うことです。電力会社から購入する電力を減らすことが出来るために電気代の節約が期待できます。しかし、電気代を大きく節約できるかどうかはライフスタイルによります。例えば昼間によく電力を使う家庭の場合、太陽光発電システムで作り出した電力で賄うことによって、電気代を大きく節約することも可能です。しかし、太陽光発電システムは太陽の光で発電し、さらに電力を貯めておくことはできないことから、昼間にあまり電力を使用せず、むしろ夜間の方が多く電力を使用する家庭では、電気代の大きな節約を期待することはできないでしょう。ですが作り出した電力を貯めることができる蓄電池があれば、昼間に貯めた電力を夜間に利用することができるようになります。もともと太陽光発電システムと蓄電池は相性がよいといわれていますが、自家消費型太陽光発電にしたとき、太陽光発電システムで作り出した電力をより効率よく利用することが可能になるのです。

太陽光発電システムと蓄電池を組み合わせて利用する人が多くなっていることから、パワーコンディショナと蓄電池が一体となったハイブリッド蓄電池といった商品もリリースされています。近年の電気代の高騰が続いており、今後も高騰することが予想されています。そのため売電するより、電気代を節約した方がお得になるケースもあるのです。住宅用太陽光発電についても蓄電池と組み合わせて自家消費型太陽光発電とすることを検討する人は今後も増えることが予想されています。