太陽光発電と蓄電池によるバーチャルパワープラントを考える

太陽光発電と蓄電池を組み合わせた次世代のエネルギー供給を本気で考えます

卒FIT後はハイブリッド蓄電池が一番オトク

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卒FIT後はハイブリッド蓄電池が一番オトク

住宅用の据え置き型・定置型といわれる蓄電池には、単機能蓄電池、ハイブリッド蓄電池といった種類があります。既存の太陽光発電に蓄電池を導入するときは導入費用を抑えることができることから単機能蓄電池の方がお得といわれていますが、卒FIT後、パワーコンディショナの買い替え時あわせて蓄電池を導入する場合はハイブリッド蓄電池の方がお得といわれています。というのも、ハイブリッド蓄電池は、太陽光発電のパワーコンディショナと蓄電池が一体になったもののため、パワーコンディショナと蓄電池をそれぞれ購入するよりもお得なためです。またパワーコンディショナと蓄電池が一体になったハイブリッド蓄電池は単機能蓄電池よりもコンパクトなため設置場所を考えずに済みます。ハイブリッド蓄電池は屋内用のものも複数リリースされているため、台風などの自然災害を考えて設置場所を屋外から屋内に変更することを考えることができます。

そしてハイブリッド蓄電池の一番のメリットといえば、単機能蓄電池に比べて電力を効率よく利用することができるということでしょう。太陽光発電システムで作り出した電力は直流です。そのため住宅中で利用するにはパワーコンディショナによって交流に変換する必要があります。そして直流から交流といった電力の変換には電力ロスが生じます。単機能蓄電池では、蓄電するための電力の変換が3回行われるのに対して、ハイブリッド蓄電池はパワーコンディショナと蓄電池が一体化していることから1回で済みます。電力の変換数が多い分、単機能蓄電池はハイブリッド蓄電池に比べて電力ロスが多いのです。具体的には単機能蓄電池の電力ロスが18%なのに対してハイブリッド蓄電池電飾ロスは6%と差があります。電力の変換ロスの少ないハイブリッド蓄電池の方がより多くの電力を利用することができるのです。

そんなハイブリッド蓄電池にも価格が高いというデメリットがあります。そのため卒FIT前の、太陽光発電を導入したての時期の蓄電池を導入する場合は単機能蓄電池を導入する方がお得といわれているのです。しかし卒FIT後、自家消費太陽光発電への切り替えのために蓄電池を導入するといった場合はパワーコンディショナの切り替えにあわせてハイブリッド蓄電池を検討した方がお得といわれています。