太陽光発電と蓄電池によるバーチャルパワープラントを考える

太陽光発電と蓄電池を組み合わせた次世代のエネルギー供給を本気で考えます

太陽光発電と蓄電池導入時に確認すること

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太陽光発電と蓄電池導入時に確認すること

太陽光発電と蓄電池を導入したいと思っても、環境によっては難しい場合があるため、設置にあたっては周辺環境もあわせて検討することが大事です。

例えば隣人や周辺とのトラブルがあります。屋根に太陽光発電パネルを設置したいと思っても、周囲の樹木などによって太陽光発電パネルに影が落ちていると発電量が落ちてしまいます。それだけならよいのですが影が落ちている部分にホットスポットが生じた場合、太陽光発電パネルに不具合を発生させる原因にもなります。影を落とす原因が自宅の庭木であれば剪定することで対処できますが、隣家のものであった場合は隣家の許可が必要となり、許可が得られない場合はパネルの設置をあきらめることになるでしょう。

蓄電池の導入にも設置場所が確保できず、設置が難しくなる場合があります。蓄電池の場合、設置場所についてはスペースの問題だけでなく、騒音という点でも考える必要があります。家庭用蓄電池の稼働音は30~40db程度です。人間が騒音として認識するのは50db以上といわれているため、通常では、蓄電池の稼働音については考えなくてもよいといえます。しかし、音の大きさは音の発生源からの距離によって変わります。隣の住宅と距離がない場合、蓄電池の稼働音が隣家からのクレームになるということもあるのです。音に対して敏感な人は、小さな音でも常に聞こえていると不快になる場合もあります。スペースがあるからといって寝室に隣接した場所に蓄電池を設置して失敗してしまうケースもあります。夜間は周囲の音が小さくなるため、その分、蓄電池の稼働音が気になるようになるということもあるのです。蓄電池の設置場所については単に設置スペースがあるというだけでなく、多少稼働音が発生しても問題がない場所に設置する必要があります。蓄電池には単機能蓄電池、ハイブリッド蓄電池といった種類があり、ハイブリッド蓄電池などは屋内用のものをリリースされており、稼働音が小さいものもリリースされているため、騒音については、稼働音の点から蓄電池を選んでもよいでしょう。

マンションなどの集合住宅に蓄電池を設置する場合、集合住宅固有の環境を考える必要があります。戸建て住宅と異なり、隣の住宅とは壁で隔てられているだけの集合住宅では、蓄電池尾の稼働音は騒音問題に発展してしまうこともあり、その場合は防音壁で蓄電池を囲うなど、防音対策について考える必要があります。