蓄電池にはいろいろな種類やタイプがありますが、太陽光発電システムと組み合わせて利用場合は、据え置き型・定置型の蓄電池を利用します。そんな据え置き型・定置型の蓄電池には、単機能蓄電池、ハイブリッド蓄電池といった種類があり、それぞれ特徴があるため、目的にあった蓄電池を選びましょう。
単機能蓄電池とは、太陽光発電パネル、パワーコンディショナといった太陽光発電の設備と別途となっている蓄電池のことです。一方、ハイブリッド蓄電池とは、太陽光発電のパワーコンディショナと蓄電池が一体となったものです。設置場所の点からいえば、単機能蓄電池を利用する場合は、パワーコンディショナと蓄電池の2つの機器の設置場所を確保する必要があります。単機能蓄電池には屋外用と屋内用のものがありますが、サイズが大きく重量もあることから屋外設置用のものが主流です。一方、ハイブリッド蓄電池はパワーコンディショナと一体になっていますから、ハイブリッド蓄電池の設置場所を確保すればよく、屋内に設置できるものも多いため、設置場所に選択肢があるといえます。
導入するときの工事費用という点で考えた場合、すでに太陽光発電を導入しているならば、単機能蓄電池は機器を追加するだけになります。しかし既存の太陽光発電にハイブリッド蓄電池を追加する場合は、まず既存のパワーコンディショナを取り外し、その上でハイブリッド蓄電池を設置します。そのため、既存のパワーコンディショナの撤去費用が発生します。既存の太陽光発電に導入する場合は、ハイブリッド蓄電池では撤去の分、費用が多くかかります。
蓄電池本体の価格という点では単機能蓄電池の方が安価です。ハイブリッド蓄電池はパワーコンディショナと一体になっている分、単機能蓄電池に比べて高額です。そのため導入費用という点については、単機能蓄電池の方が安価に導入することができます。
このような特徴から、既存の太陽光発電に蓄電池を導入するなら単機能蓄電池を利用し、太陽発電のパワーコンディショナの買い替えに時にはサイズがコンパクトで単機能蓄電池よりもより電力を効率よく利用できるハイブリッド蓄電池を導入するのが適当といえます。